リノール酸について【鹿肉ドッグフード】

リノール酸について【鹿肉ドッグフード】

こんにちは、東京の鹿の山中です。
読んでくれる方がおられるか分かりませんが、少し細かな作り手の話を書いてみようと思います。


今日は取扱っております、鹿肉ドッグフードの「リノール酸」のお話です。
原材料で言いますと、・植物油(ひまわり油、菜種油)・脱脂大豆・大豆タンパク粉末 辺りが関係してきます。


私達のドッグフードは一般的な食材の組み合わせでAFFCO基準を満たす様に作っております。
その基準の項目の1つである「リノール酸」の基準量を達成させる為に、私たちのドッグフードでは、植物油を使っています。

(リノール酸は必須脂肪酸の一つで、AAFCO(全米飼料検査官協会)の基準でも総合栄養食に1%以上含まれることが推奨されています。)

一般的な食用油の製造過程では、溶剤としてヘキサンが使われることが多いですが、ヘキサンには健康リスクを懸念する声もあります。
そのため、東京の鹿ではより安心できるヘキサンを使用しない製法の植物油を選定させて頂いております。

 

リノール酸の主な働きは次の通りです。

・皮膚や被毛の健康維持:細胞膜の構成成分となり、皮膚の再生を助けます。
・新陳代謝の促進:免疫反応の調整にも関与します。
・エネルギー源としての役割。

 

日本では過去15〜20年ほどリノール酸が悪者扱いされることもありました。炎症作用があるため、アトピー性皮膚炎などの症状を悪化させる可能性が指摘されていたからです。最近では**「高オレイン・低リノール」の油を好む方も増えている**と言われています。

そのいった市場の背景からリノール酸が高い植物油を調達しにくく、元々リノール酸が多い油として有名な ひまわり油を選定しているという流れです。

 

ただそんなひまわり油もウクライナ戦争の影響で供給が不安定になり、多くのメーカーが代替油に切り替えています。
(ウクライナとロシアで世界のひまわり油の約70%を生産していました。)

 

現在製造を委託しているドッグフード工場では、市場の変化に対応する為に菜種油(なたね油)との併用して表記しております。
ただ菜種油はリノール酸があまり豊富で無いので、大豆タンパク粉末・・・つまりはキナコで補填しております。(キナコもリノール酸が豊富の為 その際は脱脂大豆からキナコに切り替える形で成分調整を対応)

 

市場にはいろいろな油がありますが、どの油にもメリット・デメリットがあります。

菜種油:リノール酸は少ないですが、エルカ酸により一部の消費者には敬遠されることも。

こめ油:菜種油を避けるために採用する企業もあります。ただし、日本では「カネミ油症事件」の影響でイメージが悪く、普及しづらいのが現状です。

ひまわり油:リノール酸が豊富な油として有名だが、そのリノール酸を避けたい声も。 ウクライナ戦争の影響で値段が高騰中。


つまりは、デメリットが無い完璧な食材など無いという事です。
バランスを調整しながら、製造しております事ご理解頂けましたら幸いで御座います。

これからも安全で高品質なドッグフードをお届けできるよう努めてまいります。
何かご質問やご要望がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

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